川村さくら、平岡春人、井上潜、角拓哉
北海道南富良野町発注の道の駅の工事をめぐる官製談合容疑事件で、入札情報を漏洩(ろうえい)した見返りに現金を受け取ったとして、道警は7日、前町長の池部彰容疑者(72)=2月21日付で辞職=を加重収賄の疑いで再逮捕し、発表した。落札業者の有我充人容疑者(54)を贈賄容疑で、仲介役とされる会社役員の秋山隆容疑者(70)を加重収賄の共犯容疑で再逮捕。いずれの認否も明らかにしていない。
捜査2課によると、池部前町長は昨年6月にあった入札で、予定価格のもとになる工事価格を有我容疑者側に漏らして落札させ、同年8月下旬ごろ、謝礼として現金200万円を受け取った疑いがある。有我容疑者は現金を秋山容疑者を通じて前町長に渡したという。
捜査2課は、町の業務について職務権限がない秋山容疑者が、刑法の「身分なき共犯」にあたると判断した。加重収賄罪は公務員が職務上不正な行為をしたことの見返りにわいろを受け取った場合などに適用され、法定刑は懲役1年以上で、単純収賄罪よりも重い。
旭川地検は7日、池部前町長を官製談合防止法違反などの罪で起訴。秋山、有我両容疑者も公契約関係競売入札妨害罪で起訴した。その内容から前町長が入札の不正に関与する経緯が浮かんだ。
起訴状などによると、池部前…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル